サイエンス誌の記事掲載ガイド
毎週発行のサイエンス誌は、世界各国から寄せられたあらゆる科学分野のオリジナルな研究論文とともに、科学界の関心を集めるニュースや分析記事を掲載しています。これに加え、科学の最先端を行く分野を扱う特別号では、各カテゴリーの進展状況をまとめています。最近発行、あるいは発行予定の特別号の主題には Computers、Science in Latin America、Signal Transduction、Frontiers in Materials Science、Chromosomes、Science in Asia、Astronomy、 Plants、Ecology、Apoptosis、および Cognitive and Computational Neuroscience などがあげられます(完全なリストはサイエンス英語版ホーム・ページを参照のこと)。
サイエンス誌の特徴
サイエンス誌の内容構成
掲載論文の選考方法
サイエンス誌に研究論文を寄稿すべきか
研究論文の寄稿
サイエンス誌の参考文献表示例
主な詳細情報ページ紹介
サイエンス誌の内容構成
Research Reports は、関心を呼んでいる最新の研究を簡潔なフォーマットでレポートし、ある分野に大きく貢献する、あるいは既成概念をくつがえすような論文が掲げられます。ここでは画期的な進歩を扱っているかどうかという点に重点が置かれ、既存の論旨を多少拡張したにすぎない論文は選考の対象とはなりません。Research Reports は、100 語以内の概要文と30項目以内の参考文献一覧を含み、2,500 語という条件となっています。ただし画期的な進展を報告する内容であれば、4,000 語以内の長さで Research Articles として提出することも可能です。
本誌の編集者側からの依頼に応じて寄せられた記事を主に扱うセクションもあり、例えば Perspectives と題するセクションでは、急速に進歩している分野での新発見などを報じ、同号に掲載のオリジナルの研究論文を検討、解説する記事も多く取り上げます。また、各分野での新しい動きを扱うセクションが General Articles です。Policy Forums では科学界に関連のある政策問題が論じられます。このほかには Book Reviews があります。
掲載論文の選考方法
寄稿された研究論文の掲載選考の第一段階では、研究主題が科学界全般の興味を呼ぶものであるか、また、サイエンス誌の記事として適格であるか、という二つの観点から評価されます。この評定は、各分野ごとに専門知識を有する本誌編集部のスタッフ・エディターが行います。スタッフ・エディターは全員が博士号を有し、いずれも独自の研究活動を経験しています(エディターについての詳細は THE PEOPLE BEHIND SCIENCE をご覧ください)。また、寄稿された研究論文のほとんどは、各分野で活躍中の科学者で構成される選考委員会のメンバーの一人ないし二人が目を通し、その論文の適性を審査します(選考委員会については本誌の目次または Board of Reviewing Editors を参照のこと)。選考者の評価に基づき、サイエンス誌の編集陣は、さらに次の段階の選考に委ねるかどうかを決定します。ここで不採用とされた論文は、次段階には回付されず、その時点から2〜3週間以内に著者宛てに返送されます。
寄稿された研究論文の約35パーセントが、二人以上の部外選考者による詳細にわたる検討の対象となっています。部外選考者は、本誌の選考担当エディターまたは論文著者自身の推薦、ならびに全世界の科学者を網羅する本誌の選考者データベースから選出されます。審査が円滑に進められるよう、論文を選考者に送付する際は、前もって電話で審査を依頼します。選考者に対しては、論文原稿の受領後2週間以内に審査結果のコメントを本誌宛てに連絡すること、ならびに、審査対象の研究論文の内容の開披・利用禁止の条件を順守することが求められています。また、サイエンス誌の方針として、選考者は匿名となっています。
論文の審査が完了すると、原稿は選考者のコメントとともに担当のスタッフ・エディターによる毎週の編集会議で発表され、ここで理論的に見たメリット、該当分野への貢献度、科学全般における意義、ならびに、検討中あるいはすでに検討済みの他論文との関連性という観点から検討されます。掲載論文の選出に際しては、斬新かつ全般的に重要と思われる研究論文が優先されます。サイエンス誌の全セクションにわたり、バランスが保たれるよう配慮されています。
寄稿された論文の採用または不採用、改訂の必要性などについて、約8週間以内に著者に通知されます。論文内容の改訂作業に当たっては、選考者のコメントに従い、必要な変更を行い、語数制限を厳守することが求められます。
サイエンス誌に研究論文を寄稿すべきか
次のような自問自答を行ってみます。「自分が今までに作成した最善の論文であるか」、「専門分野に大きなインパクトを与える内容か」、「関連分野の科学者が結論に興味を抱くであろうか」、「読者を驚嘆させる内容であるか」、「従来の定説をくつがえす新説であるか」。答えがすべて「イエス」ならば、寄稿に値する論文であるといえます。なお、この点については編集陣に問い合わせることもできます。論文の結論を簡潔な概要文にまとめ、サイエンス誌宛てにファックス(202-289-7562)または Eメール (science_editors@aaas.org) にて送付しアドバイスを求めてください。問い合わせには、担当エディターが迅速に回答します。この回答により、全般的な興味を呼ぶかという点から見た適性が明らかになり、また、寄稿する際の最も適切な手順を知ることになるわけです。
研究論文の寄稿
研究論文原稿の送り先は下記の通りです。
サイエンス誌の参考文献表示例
ジャーナル類
書籍類
主な詳細情報ページ紹介(英語)
Editor-in-Chief, Science
1333 H Street NW
Washington DC 20005, USA
または
Science, Europe Office
14 George IV Street
Cambridge, CB2 1HH
United Kingdom
論文原稿にはレターを添え、研究内容の趣旨をまとめたもの、希望選考者名のリスト、原稿の各セクションの語数を明記し、サイエンス誌以外の出版物には発表予定のない旨の言明文を記してください。また、利害衝突の可能性という観点から、自分の論文の選考者としては忌避したい人物の氏名を記載することもできます。本誌の編集局からの原稿作成の準備要項および原稿に添付すべき情報の詳細は寄稿者のためのインフォメーション (英語)、または Science 267,112 (1995) をご覧ください。
1. I. N. Tang, Atmos. Environ. 14, 819 (1980). [著者1名の場合]
2. J. C. Smith and M. Field, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 51, 930 (1964).
[著者2名の場合]
3. J. C. Cheeseborough III, S. Trajmar, J.-T. Yang, EMBO J., in press.
[著者が3名から5名の場合]
4. G. Sunshine et al., Lancet i, 711 (1975). [著者が6名以上の場合]
1. A.M. Lister, Fundamentals of Operating Systems (Springer-Verlag, New York, ed. 3, 1984), pp. 7-11.
サイエンス誌は、非営利の会員制団体、米国科学振興協会 (AAAS) の刊行物です。AAAS は、科学者、技術者、科学教育者、政策決定者など総計14万人以上の会員を擁し、科学協会ならびに技術協会の連盟として世界最大の規模を誇ります。なお、サイエンス誌掲載の記事論文の選考に際し、AAAS の会員であるか否かは考慮の対象とはなりません。